【凍菜リレー月報②】ノースイ、産地の分散・多角化を推進

ノースイはポテトの取り扱いだけでも米国を筆頭にカナダ、欧州はドイツ・オランダ・ベルギー・フランス、そして国産–と産地の分散・多角化に際立った特徴をもつ。輸入凍菜の4割以上を中国産が占める国内市場にあって、同社の中国産構成比は2割に満たない。冷食事業の責任者である森瀬公一常務は「異常気象が世界的に恒常化しており、安定供給のためには産地分散、サプライヤーの多角化が重要な課題だ」として、更なる産地開拓を見据える。

同社の農産品(凍菜・冷凍果実)の取り扱い数量は約5万tと国内トップクラス。国産品も6,000tと取扱いが多い。「農産部門は前期売上高151.5億円に対し、今期は160億円を計画している。これは達成できると思うが、数年内に200億円に持って行きたい」

今期第1四半期(4~6月)の売上高は前年比8%増と業績の牽引役となっている。今期重点施策として掲げるのは①強い部分を徹底的に伸ばすこと②成長業態への注力③品質保証の徹底–の3点だ。

同社は伝統的にポテトとフルーツを強みとしている。今期の上積み要因となっているのも、この2分野。冷凍フルーツ専門部隊を前期に立ち上げ、それに伴い新規でサプライヤーと販路の両面を増やした。冷凍果実の新ブランド「VeryBerry」を立ち上げ8アイテム展開している。ポテトは北米産品で問屋ルートの取り扱いが増え、業績拡大に寄与している。

この強みを入口とした取引から波及的にほかの商品の底上げを図るというのが基本的な営業戦略だ。

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