11月の九州本格焼酎出荷は宮崎も減少し7.8%減、1~11月は0.7%増
九州本格焼酎協議会がまとめた2014年11月の九州7県における本格焼酎出荷数量(課税移出数量)は、合計で前年比7.8%減の3万6,039klとなった。9月(1.5%増)、10月(4.9%増)と伸びていたが、需要期に躓いた。増加したのは佐賀のみで他は減少、特にここまで牽引してきた宮崎が5月以来の減少で、4.9%減となった。9~10月と伸びていた大分も11月は7.2%減と失速した。
全体の1~11月は0.7%増。宮崎(7.9%増)、福岡(3.6%増)が牽引した。消費増税のあった4月までとそれ以降とでは、1~3月が19.1%増、4~11月は5.7%減で増税後の消費減退に苦しんだ形。4~11月で増加したのは宮崎(0.6%)、佐賀(3.0%増)のみで、鹿児島(10.6%減)、大分(6.7%減)、熊本(12.0%減)と大きく減少している。
11月も主産地で減少が目立ち、宮崎(4.9%減)はトップの霧島酒造が「下期は前年のハードルが高い」といった影響も出ているようだ。鹿児島(11.9%減)、大分(6.0%減)、熊本(20.1%減)と大きく減少している。
残り1カ月で全体の前年クリアは見通せる位置にあるが、12月は選挙が消費に水を差したことがどこまで影響するか。1~11月で減少する鹿児島(4.6%減)、大分(1.0%減)、熊本(5.4%減)の3県の数字も、全体を左右する大きな要因といえる。