2014年アメリカのクラフトビール販売数量は18%増、市場シェア2ケタに
アメリカでは、ビール市場に占めるクラフトビールのシェアが昨年初めて2ケタの11%増となった。2010年には5%に過ぎなかったが、この5年間で倍以上に伸長した。
米国の中小独立系クラフトビールメーカーが加盟する醸造家組合が16日発表した、「2014年のクラフトビール市場動向」によると、ビール市場全体の伸びが前年比0.5%増だったのに対し、クラフトビールは数量で18%増、金額では22%の伸びとなり、金額ベースでの市場シェアは19%となった。クラフトビールの市場規模は196億ドルにまで膨らんだ。アメリカのビール文化におけるクラフトビールの存在感は増しており、「2020年までに市場シェア20%を目指す」という醸造家たちの夢が現実化しそうだ。
アメリカには現在、3,464の醸造所があるが、3,418がクラフトブリュワリー。ブリュワリーの数も前年比で19%増えた。うちわけは、ブリューパブが1,412、マイクロブリュワリーが1,871、地方のクラフトブリュワリーが135。新たに増えたのが615で、クローズしたのは46に過ぎない。「クラフトビール産業に従事するのは11万以上。地方の雇用を促進し、ツーリズムにも貢献している。新たな醸造所の誕生を心から歓迎したい」(同組合)