3月のビール4社のビール類出荷、仮需反動で前年比17.9%減

本紙が推計した3月のビール4社のビール類出荷は前年比82.1%の3,325万c/sとなった。昨年の消費増税前の仮需要の裏が大きかった(昨年3月は17.1%増)。営業日数は変わらない。上旬87%、中旬が仮需のピークの裏で77%、下旬が84%。

仮需反動を抑えるべく、新商品が「ザ・プレミアム・モルツ〈香るプレミアム〉」(サントリー、3日)、「グリーンアロマ」(サッポロ、10日)、「クリアアサヒ 糖質0」(アサヒ、17日)、「一番搾り 小麦のうまみ」(キリン、24日)、「ヱビス ロイヤルセレクション」(サッポロ、同)、「スーパードライ エクストラシャープ」(31日)と目白押しだったが、「それぞれの新商品が予想以上に出荷が鈍かった。既存ブランドか他社ブランドとカニバり、市場を拡大していない。実需は悪いと言わざるを得ない」との見方が大勢だ。

ただし一方で、「1~3月の前年比を、推定している昨年の仮需数量を差し引いてみると、97.4%になる。これまでのトレンドとさほど変わっているわけではない」との見方もある。ちなみに一昨年比では、新製品の行ったり来たりがあるので一概には言えないが、3月が96.2%、1~3月で98.0%となる。