8月の清酒出荷は1.4%減、吟醸9.2%増、1~8月全体は1.3%減
日本酒造組合中央会がまとめた8月の清酒出荷数量は前年同期比1.4%減の3万1,744klとなった。3カ月連続の減少で、吟醸、純米は増加も、7月まで2カ月連続の増加だった一般酒が8月は3.5%減と沈んだ。本醸造酒も5.7%減で全体を引き下げた。
1~8月でみると、全体は1.3%減。こちらも吟醸酒(10.5%増)は二ケタ増、純米酒(3.4%増)も堅調だが、一般酒(3.4%減)、本醸造酒(4.2%減)という構造的な減少傾向が続いている。この2種は前年1~8月がそれぞれ4.3%減、9.2%減となっており、どこまで減少するのか、底がみえない状況となっている。
主産地は6~7月が増加だった京都(0.6%増)、兵庫(1.1%減)で明暗分かれた。ただ、両県とも前年8月は7%台の減少だったので、減少傾向に違いはない。他県も新潟(2.5%減)、秋田(5.3%減)、福島(1.6%減)、愛知(5.4%減)、広島(6.4%減)と減少しており、東北勢の宮城(1.6%増)、岩手(0.6%増)が増加したくらい。宮城は前年8月も2.8%増で、伸長している。増加で目立つのは山口(38.0%増)で、前年8月2割増からさらに伸ばしている。