11月の新潟清酒出荷は0.5%増、1~11月は1.9%減
新潟県酒造組合が発表した11月の清酒出荷は、0.5%増。10月(2.3%減)からやや回復した。要因はなんといっても、普通酒(3.9%増)の増加で、6月以来の増加となった。純米酒(1.3%減)は3カ月ぶりの減少も、吟醸酒(2.1%増)が10月(0.8%減)の減少から回復した。
1~11月では全体が1.9%減。普通酒(5.2%減)、本醸造(4.8%減)の減少が響く。前年1~11月は普通酒が0.9%減、本醸造は14.9%減だったから、ダウントレンドは加速しているとみることもできる。吟醸酒(3.6%増)、純米酒(2.8%増)は増加トレンドを続けているが、前年1~11月が吟醸酒(25.4%増)、純米酒(0.7%減)だったことを考えると、吟醸酒の勢いもやや落ち着いてきたとみえる。
11月単月の出荷先をみると、県内が2.0%増、県外1.1%減で、県内は普通酒の需要増とみられる。1~11月では県内(2.0%減)、県外(1.7%減)ともに落ち込んでおり、市場全体が重たいせいもあるだろうが、今後は、吟醸だけではない大きなうねりも必要になってくるだろう。