メルシャン16年販売目標は4%増の726万c/s、「Ch.メルシャン」2割増
メルシャンは13日、「2016年事業方針発表会見」を東京・丸の内で開催。同社代表取締役社長横山清氏(写真)が昨年の振り返りと今年の方針について概略以下のように発表した。
横山氏=ワイン市場が7年連続拡大を続け、昨年の市場も2%増と見込まれる中、当社は昨年販売数量では前年比1%減の696万c/s(国産は2%減の391万c/s、輸入は前年並みの305万c/s)となった。ボリュームゾーンである低価格帯ワインの競争が激化し、「ビストロ」が振るわなかったことに加え、アメリカの港湾ストによる「フランジア」の欠品も響いた。
伸長するチリワインは、価格帯別戦略が功奏し26%増。「シャトー・メルシャン」も現行ヴィンテージが完売するなど好調で、販売金額では7%増となったが、数量では需給バランスの影響で2%減となった。
今年は、「シャトー・メルシャンのさらなる成長」「チリワイン中価格帯の強化育成」「若年層向け商品の充実」を3つの柱に、ワイン市場全体の持続的な拡大とワインのある生活のさらなる浸透を目指す。また、事業基盤強化の面では、「ファインワインや高付加価値商品の開発・育成やポートフォリオの見直し・強化による収益性の向上」「バリューチェーンでのコスト削減」「グループシナジー創出による営業強化」に取り組む。
今年の販売目標は、前年比4%増の726万c/s。うち国産ワイン395万c/s(1%増)、輸入ワイン331万c/s(8%増)。「シャトー・メルシャン」では、甲州を中心とした白ワインを強化し、20%増を目指すほか、チリ「カッシェロ・デル・ディアブロ」にも新商品を投入し、52%増の10万c/sを目指す。また、昨年3月発売以来12万c/sを売り上げた「ギュギュッと搾ったサングリア」では35%増を目指す。