呼称資格定義を変更、「ワインアドバイザー」は「ソムリエ」に統合
一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A)は、O.I.V.(国際ぶどう・ぶどう酒機構)で発表された「ソムリエ定義」に則り、日本ソムリエ協会認定の呼称資格定義を変更する。2月8日の通常総会で正式決定する。
ワインアドバイザーの受験資格であった「ワイン・酒類・飲料の仕入れ、管理、輸出入、流通、販売、教育機関、酒類製造に従事している方」はO.I.V.定義では“ソムリエ”として位置付けられており、同協会でも職業の観点に基づき定義付けを行うべく「ワインアドバイザー」は「ソムリエ」に、シニアワインアドバイザーは「シニアソムリエ」に呼称を統合することにした。
これに伴い、2016年以降のJ.S.A呼称試験制度も「ソムリエ」「ワインエキスパート」の2呼称で認定し(それぞれシニアがある)、ワインアドバイザー・シニアワインアドバイザー資格の新規認定は行わない。
既存の呼称は永続されるが、ワインアドバイザー、シニアワインアドバイザー資格を有していれば、別途申請手続きすると、ソムリエ、シニアソムリエとして新たに認定される。認定期間は2020年まで。
なお16年度ソムリエ・ワインエキスパート呼称資格認定試験の応募期間は3月1日~6月30日。15年度ワインアドバイザーを受験し、16年度は一次試験免除対象となっている受験者は、ソムリエ呼称として二次試験から受験する。その際にはソムリエの新定義に基づき、試験内容は見直しを行い、二次試験の内容を区別して、三次試験(サービス実技)まで実施する。