アサヒがワイン事業戦略発表、「アルパカ」120万c/s、ワインで188億狙う

アサヒビールは2日、「ワイン事業戦略説明会」を東京・丸の内コンファレンススクエアで開催。同社取締役副社長平野伸一氏(写真右)は昨年の市場と実績、今年の目標について、概略以下のように語った。

平野氏=昨年は国産ワイン1%増、輸入ワイン3~4%増で、市場全体の伸び率は3~4%増と見込む中、当社は市場の伸びを大きく上回る前年比20%増の173億円を達成した。今年は9%増の188億円を目指す。

昨年4月、エノテカがグループに入り、ボリュームのみならず当社のワイン事業は質的にも大きく変化した。4月からのエノテカ分を含めたワインの売上実績は339億円。今年は23%増の417億円を目指す。

輸入ワインでは、「アルパカ」が単独ブランドで100万c/s超と、チリワインおよび輸入ワインのNo.1ブランドとなった。2012年発売時は3万6,000c/sだったので、3年で30倍規模に成長したことになる。今年はさらに19%増の120万c/sを狙う。

今年も「アルパカ」は2月までの累計で、前年比2.17倍と大きく伸長。取り扱いSKU拡大や、新規導入店開拓などで十分達成できると考える。

今月29日には、「アルパカ」の上級品となる「サンタ・ヘレナ ラ・プンタ・レセルヴァ」2アイテムを発売。「アルパカ」で広がったエントリーユーザーは、確実に成長し、ワンランク上の味わいを求めるはずだ。ミドルクラスの「ラ・プンタ」でさらなるワインの魅力を伝え、市場全体の需要拡大につなげたい。

さらに上のファインワインへも、エノテカとのシナジーを発揮し、積極的な取り組みを展開。日本ワインでも「サントネージュ エクセラント」をフラッグシップとし、2020年の東京オリンピックに向けて「サントネージュ」ブランドのさらなる価値向上に取り組みたい。