3月のビール4社のビール類販売、営業日1日多く0.4%増

本紙が推計した3月のビール4社のビール類販売概況は、前年比100.4%の3,337万c/sとなった(大瓶20本換算)。営業日が1日多かったことが影響して僅かにプラスとなった。
なかでも好調なのがビールで104.2%。3月は各社、ビールに注力する月となった。新商品では「アサヒ ザ・ドリーム」(3月23日)がもっとも大きく貢献し、月間で87万2,000c/sを出荷した。「ザ・プレミアム・モルツ〈香るエール〉」(1日)、「一番搾り 小麦のうまみ」(15日)、「ヱビス」リニューアル(15日)も大きかった。
ビール類計を、旬ごとにみれば上旬は前年比112.8%、中旬が93.3%、下旬が97.7%。上旬は営業日1日増と「小麦のうまみ」「香るエール」が入ったことが大きく2ケタ増。一方、下旬も営業日は1日増だが、昨年の「スーパードライ エクストラシャープ」の裏返しが大きく、また、今年は四半期決算対策の政策的な出荷がみられなかったこともあり、マイナスとなった。
1~3月では97.8%。昨年12月の政策的出荷の反動、また今年はうるう年であり営業日が2日多いなどで、この数字をどうみるかは難しい。ちなみに12~3月の前年比は99.5%であり、ほぼトレンドどおりの数字となる。