菊正宗の嘉納副社長とSAKETIMESの生駒代表が対談、ハレとケの間繋ぐ酒

菊正宗酒造の嘉納逸人代表取締役副社長と日本酒専門のwebメディア「SAKETIMES」を運営するclearの生駒龍史代表の対談が話題となった「KIKUMASA Conference~どうなる日本酒の未来」が都内の代官山で実施された。参加2,000円で対談のほか、菊正宗酒造の社員が商品を紹介し、南青山のチーズ専門レストラン「DAIGOMI」の協力のもと、チーズと日本酒のマリアージュが披露された。定員50人は募集開始とともにすぐに完売し、特徴的だったのは「SAKETIMESで何度も菊正宗のことを紹介しており、そこから入った若い人たちと、いわゆる往年の菊正宗ファンの年配の人が、スパンと半分に分かれていた」とし、菊正宗のお酒を通して、新旧ファン同士の交流も行われたことだ。
対談はまず、現在は「日本酒ブームなのかどうか」、ブームとすれば、菊正宗としてはどういうアクションを取っていくのかに話題がいき、嘉納副社長は、普通酒が減少する事実もあり、注目されているのは蔵元杜氏と呼ばれる若い造り手が醸すエッジの効いた酒が主流ながらも、「業界に追い風が吹いているのは紛れもない事実」とし、好意的に受け止めているとした。「国内外からの日本酒に対する関心が高まっている今は、千載一遇のチャンス」と捉えている。