6月のビール4社のビール類出荷は0.4%減、1~6月では1.6%減

本紙が推計した6月のビール4社のビール類販売実績は、前年比99.6%の3,937万c/s(大瓶20本換算)となった。2カ月連続のマイナス。1~6月の上半期では98.4%で折り返した。
6月は僅かにマイナスとなったが「もっとマイナス幅を大きく見ていた」「昨年、一部で決算対策の政策的な出荷があったが、今回はそれがない。そのうえでほぼ横ばいだから、そんなに悪い数字ではない」との見方が聞かれる。ただし、ビールギフトセットは、参議院選挙の影響でブレーキがかかった状態のようだ。
営業日数は前年と同じ。上旬が「47都道府県の一番搾り」が16都府県で発売されたことで103.8%、下旬が営業日が1日少なく、87.8%、下旬が営業日が1日多くて106.7%。
新商品は派生商品やデザイン缶が多かったが、比較的ボリュームが大きいのがキリン「のどごし サマースペシャル」(6月21日)、アサヒ「ゴールドラッシュ」(6月28日)など。
7月は営業日が1日少なく、前年比プラスは見込めない。10日に参議院選挙が終わり、ギフトがどう回復するか。一方で「例年より早い梅雨明け」「猛暑」「リオデジャネイロオリンピック」と期待できる側面もある。