6~8月累計のビール4社、前年同期比1.2%減、猛暑より台風が影響

本紙が調べた6~8月累計の、ビール4社のビール類出荷は、前年比98.8%の1億1,799万c/sとなった。昨年の前年実績比は99.8%とほぼ横ばいだったが、それを1ポイント下回った。
ビール99.9%、発泡酒94.8%、新ジャンル98.6%。6月は営業日数は昨年と同じで、99.6%。「昨年は決算対策の政策的な出荷が一部あったが、今年はそれがないので、そんなに悪い数字ではない」(メーカー)。ただし、参院選の影響でギフトにブレーキがかかっていた。
7月は営業日数が1日少なく、95.6%。関東甲信越地区の梅雨明けが昨年より18日遅い7月28日だったことが、最大のボリューム消費地である関東に大きく影響した。
8月は営業日が1日多かったが101.4%にとどまった。特に下旬の台風の相次ぐ上陸の影響で業務用が冷え込んだ。「8月は梅雨明けの猛暑到来で盛り返してくるとみていたが、そこまではいかなかった」(同)。リオデジャネイロ・オリンピックの効果も、競技時間の時差が大きく「家庭用で大きく伸びたとは言いがたい」との声が聞かれた。