7月の酒類課税数量は前年比6.0%減、1~7月で1.4%減-国税庁

国税庁がまとめた7月の酒類課税数量(国産酒=国税局分、輸入酒=関税局分の合計)は、前年比94.0%の77 万7,229klで、2カ月ぶりマイナスとなった。

要因としては、ボリュームの大きい国産のビールが94.7 % 、発泡酒95.6%、その他の醸造酒94.2 % 、リキュール93.3%が大きい。一方、RTD の約5割を占めるスピリッツ類が109.0%と大幅増だが、ビール類の減少をカバーするには至っていない。

1~7月累計は、合計98.6%。前年の1~7月は前々年比で100.0%だったので、減少トレンドは依然変わっていない。品目ごとにみると、清酒(15 年1~7月98.7%→16 年1~7月98.3%)、連続式蒸留焼酎(97.0%→95.2%)、単式蒸留焼酎(97.9%→99.0%)、ビール(98.5%→99.3%)、果実酒(103.5%→96.4%)、ウイスキー(121.1%→107.4 % )、発泡酒08.2%→92.0%)、その他の醸造酒(89.9%→93.3%)、スピリッツ類(113.1%→112.7%)、リキュール( 98.6 % →99.0%)となる。

つまり、単式蒸留焼酎、ビール、その他の醸造酒は下げ止まりの様相が見える。一方、懸念が残るのが、清酒、連続式蒸留焼酎、発泡酒となる。