メルシャンが仏最大級のビオディナミ、ドメーヌ・カズに出資
メルシャンはこのたび、仏アドヴィニ社グループのドメーヌ・カズ社が追加発行する株式278株(新規発行株式)を取得した。ドメーヌ・カズ社の株式保有はアドヴィニ90%、メルシャン約10%となる。(詳報次号)
ドメーヌ・カズ社はフランスの大手ワイングループのアドヴィニが所有する、フランス最大級のビオディナミ農法を実践し、南仏ルーシヨンの中心、リヴザルトに位置するワイナリー。1994年から除草剤、殺虫剤、化学肥料を使わない栽培法に切り替え、エコセール(2003年取得)とNOPによる有機認証を取得している。
1997年以来、ビオディナミ農法を採用、現在220haに及ぶ自社畑を所有している。また、ドメーヌ・カズのワインは、パリ、ロンドンを始めとする多くの都市で300以上のメダルが授与されているほか、世界の星付きレストランのメニューで取り扱われ、その品質の高さは広く知られるという。メルシャンでは、2006年3月からドメーヌ・カズ商品を販売している。
ビオディナミ農法とは、有機栽培の一つであり、さらに一歩踏み込んだ農法。化学肥料や殺虫剤に一切頼らず、自然界のリズムを尊重し、土壌が本来有する自然な活力を引き出す農法。ビオディナミでは、何よりも土壌の手入れが重要で、栽培は、プレパラシオンと言われる、植物、動物、ミネラルなど天然由来の調合剤が施され、よく耕すことが大切とされる。
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