10月の清酒出荷は9.7%減、吟醸と生酒は増、1~10月は2.8%減

日本酒造組合中央会がまとめた10月の清酒出荷数量は、前年比9.7%減の4万4,026klとなった。吟醸酒は3.1%増だが、本醸造酒の14.8%減、一般酒の11.9%減に対しては焼け石に水のようになっており、全体は大幅減になる。生酒も1.9%減。

1~10月では、全体が2.8%減だが、吟醸酒は6.7%増、純米酒については単月では減に転じてしまったものの、累計では5.9%増とまだまだ息切れはなさそうだ。

主産地をみると、兵庫は11.6%減、京都は11.4%減、新潟は11.5%減、埼玉は17.5%減、秋田は4.3%減と軒並み減となっており、兵庫、京都、新潟、埼玉の上位4県は2桁の大幅減となった。いずれの県も、成績を伸ばせる吟醸酒、もしくは純米酒で減となっていることが響いたと見られる。市場がもり上がってくる冬場だが、年末商戦の企画や戦略がどこまで効果的か、しっかりと注視しなければならない。