与党が平成29年度税制改正大綱を決定 2 ビール系3ジャンル酒税、2026年10月に350mlあたり54.25円に一本化
与党は8日、平成29年度税制改正大綱を決定した。今後の酒税改正方針を明記した。「同一の分類に属する酒類間の税率格差の縮小・解消」に向けて、今後、10年かけてビール系3ジャンルの一本化を示した。平成38年(2026年)10月に350ml缶あたり54.25円に統一する。清酒とワインの税率も7年後に統一する。新ジャンルとの「巻き添え増税」が危惧されていたRTDは、ビール類とは歩調を合わせずに350ml缶あたり35円とする。
ビール系3ジャンルの一本化に向けたロードマップはグラフのとおり。各段階の税率の見直しは「都度、経済状況を踏まえ、家計に与える影響を勘案した上で実施する」とした。2019年10月に消費税を10%に引き上げたうえで、2020年10月に第一段階の格差縮小を行う。その前の2018年4月にビールの定義の見直しを行う。
また、2023年10月の第二段階のときにあわせて、発泡酒の定義も見直し、新ジャンルを統合する。最終的に、ビール系3ジャンルの酒税を2026年10月に統一する。