12月輸入は牛肉3.6万t、豚肉5.3万t、鶏肉4.5万tか-貿易速報から推計

  14年12月の貿易速報、動物検疫数量などから推計すると、輸入通関量は豚肉で5万3,000t前後、牛肉で3万6,000t前後、鶏肉4万4,500t前後と見込まれる。前月に比べ牛肉は日豪EPA発効を控え通関を1月15日以降に先伸ばししたこと、米国西海岸の港湾労使紛争の影響もあって5,000t前後減少する見込み。豚肉も西海岸の影響も出始めたこともあって低水準だった前月並となった。鶏肉はブラジル増加で前月比3,000t弱の増加が見込まれる。

財務省の2014年12月の貿易速報によると、肉類の総輸入量は前年比5.5%減の19万9,542tとなった。地域別には、米国は前年比15.3%減の4万5,088t、EUが6.6%減の1万8,887t、アジアが7.9%増の5万1,295t(うち中国2万3,717t、アセアン2万7,377t)だった。また、その他の地域(豪州、ブラジル含む)が6.6%減の8万4,272tとなった。前月比では全体で177t減少し、うち米国で3,048

t減少、EUは1,067t減少、アジアで4,079t増加、その他の地域は141t減少となった。

12月の動物検疫数量は、牛肉が前年比3.3%増の4万9,571t、豚肉が13.1%減の6万7,062t、家きん肉が69.8%増の5万9,176t、家きん調製品が57.9%減の1万5,601tとなった。前月比では、牛肉で956t増、豚肉は5,776t増、鶏肉は1,987t増、家きん調製品は351t減となった。

これらから推計すると、12月の牛肉輸入量は3万6,000t前後(豪州1万9,500t、米国1万3,000t、NZ1,500t、カナダ1,000t、メキシコ1,000tなど)が見込まれる。豚肉は5万3,000t前後(EU1万7,000t、米国1万7,500t、カナダ1万t、メキシコ5,500t、チリ2,500tなど)。鶏肉は4万4,500t前後(ブラジル3万8,000t、タイ5,000t、米国1,500tなど)とみられる。また鶏肉調製品は3万5,000t前後と見込まれる。