1月の米国牛飼養頭数は8年ぶりに増加、肉用繁殖雌牛2%増-UsDA
米国農務省(UsDA)が1月30日に発表した全米牛飼養頭数調査によると、ことし1月1日現在の総飼養頭数は8,980万頭に上り、1951年以来の最低水準となった前年1月から1.4%増加となった。1月1日時点での飼養頭数が昨対増となるのは8年ぶりで、08年以降の7年連続の減少から歯止めがかかった。2011~12年の干ばつで繁殖雌牛の淘汰が進んだが、干ばつ飼料穀物価格の下落など農家の生産コストの低下と肥育素牛価格が堅調に推移していることなどから、農家の繁殖雌牛の保留が進んで牛群の再構築に向かいつつあるものとみられる。もっとも、それでも51年以降3番目に低い水準にある。
特に肉用繁殖雌牛は2,969万頭で前年同期比2.1%増加となった。うちテキサス州が418万頭で6.9%増、オクラホマ州が190万頭・5.8%増、ミズーリ州188万頭・3.4%増、ネブラスカ州179万頭・1.2%減だった。淘汰から、繁殖雌牛の更新が進んだことで、肉用繁殖後継牛も578万頭・4.1%増加となり、うちテキサス州が71万頭・7.6%増、モンタナ州43万頭・1.2%減、オクラホマ州41万頭・24.6%増、ネブラスカ州39万頭・2.5%減に。