Q4の豚肉のトリガー枠は20万t、豪州産牛肉は1月で枠の2割強を消化-告示数量
財務省が2月27日に官報で告示した今年度の豚肉・牛肉の輸入数量によると、豚肉は63.5万t(前年同月比113.7%増)となった。結果、1月時点で第4四半期の緊急措置の発動基準数量枠に対して76%、約20万tの枠が残っている。米西海岸の港湾問題のスローダウンに伴う物流の正常化には2~3カ月かかると言われている。少なくとも年度内はある程度の枠の余裕が残るとみられる一方で、15年度第1四半期の通関への影響が懸念されるところ。
牛肉の告示数量は、日豪EPAが発効されたことに伴い、全世界からの輸入数量とEPA協定対象外の輸入数量に区分されることに。このため、1月までの累計輸入数量はチルドで18.6万t、チルドの協定外輸入は7.5万tとなり、第4四半期の発動基準数量に対してそれぞれ64%・67%の消化となった。同様にフローズンも69%・65%を消化している。
また豪州産牛肉の輸入量(EPA適用分)はチルドで5,561t、フローズンで7,761tとなり、それぞれ基準数量枠に対して26%・24%の消化となった。