14年4QのF1交配率33%、北海道20%と依然多い水準-人工授精師協
肉用子牛・ヌレ子価格の高騰を受けて13年以降、乳用種に対する黒毛和種の交配割合が伸びているが、14年第4四半期の交配率は北海道・都府県ともに下落するなど一服した。全国平均で3割を超える高い交配率が続く中で将来的な乳用牛不足への懸念が強まってきたことが要因とみられるが、高い交配率には変わりない。今年に入っても子牛価格は依然高値水準で、酪農経営側の副収入を得るため肉用牛生産を拡大する意向は続くとみられる。
日本家畜人工授精師協会が18日に発表した14年第4四半期の乳用牛への黒毛和種の交配率(速報値)は全国ベースで33.1%となり、前期から2.0ポイント減少したものの、前年同期比では2.4ポイント増と依然高い水準となった。同様に北海道も19.6%(前期比1.4ポイント減、前年同期比1.5ポイント増)と2割の交配率となっている。