3月輸入は牛肉3.6万t、豚肉6.1万t、鶏肉3.8万tか-貿易速報から推計
2015年3月の貿易速報、動物検疫数量などから推計すると、輸入通関量は豚肉で6万1,000t前後、牛肉で3万6,000t前後、鶏肉3万8,000t前後と見込まれる。牛肉は豪州産の冷凍品で4月以降への通関繰り延べがあるとみられる一方、豪州産チルドの現地船積が多く、全体では前月をわずかに上回ると見込まれる。豚肉は、米国産チルドで西海岸問題の影響を受けたものの、3月後半は改善が進み、遅れた分も重なったことで、合計では前月を7,000t前後上回ったと見込まれる。ただ、当初、動検速報数量から推測された6.7万tまでは達しなかったもようだ。鶏肉はブラジル産で減少し3,000t前後減少したとみられる。
財務省の2015年3月の貿易速報によると、肉類の総輸入量は前年比1.1%減の18万6,488tとなった。地域別には、米国は前年比12.8%減の4万8,295t、EUが10.3%減の2万444t、アジアが1.4%増の3万6,697t(うち中国1万1,210t、アセアン2万5,372t)だった。また、その他の地域(豪州、ブラジル含む)が9.2%増の8万1,052tとなった。前月比では全体で756t増加し、うち米国は1,906t増加、EUは1,459t増加、アジアで3,861t減少、その他の地域は1,252t増加した。