4月の豚肉の動検数量は8.9万t、豚肉輸入量は7.1万t前後か

動物検疫所は15日、2015年4月の検疫数量速報を公表したが、豚肉は8万8,859t(対前年比1.2%減)となった。3月に続き8万tを大きく超す検疫数量となった。

ここから4月の豚肉輸入量を推計すると、7万1,000t前後(前年比で1.5%減)と見込まれる。3月の6.5万tをさらに6,000t前後上回る大量輸入が見込まれる。

豚肉の輸入量と動物検疫所の豚肉の検疫数量の推移は表の通りで、4月の豚肉調製品を1万7,000t前後と仮定した場合、豚肉の輸入量は7万1,000t前後(前年同月は7万2,794t)と見込まれる。うち、チルドは2万6,000t前後(前年同月2万8,098t)、フローズンは4万5,000t前後(同4万4,696t)と見込まれる。チルドは、3月は米国西海岸での港湾労使問題で遅れた分が重なったことやカナダでの手当の増加で予想を上回る2万8,999tに達したが、4月も多めの2万6,000t前後となったもようだ。フローズンでは引き続き、ハムソーメーカーの手当てが早めに行われた結果、4万5,000t前後とみられる。