和去上位等級は下げも、交去、乳去は上昇、乳去B2で1,118円-5月東京市場
東京食肉市場の2015年5月相場は、和牛上位等級が下げるものの、より安価な国産牛を求める動きから、交雑去勢、乳去勢が上昇した。全国の成牛出荷が概算で前年比13%前後減少する中で、末端の売れ行きは大型連休の消費疲れもあって鈍く、一層安価な牛肉へのニーズが高まったとみられる。ただ、乳去B2で1,118円と、末端の価格とはかい離した枝肉価格となっており、卸にとっては厳しい状況が続く。
東京食肉市場の15年5月の牛枝肉平均相場は、和去はA5が前月比27円安の2,453円、A4で24円安の2,287円、A3は1円安の2,164円と、A3はほぼ前月並も上位等級は20円台の下げとなった。一方で、交雑去勢B3は55円高の1,674円、B2は74円高の1,599円と、和牛の代替需要で上昇、さらに乳去B2は22円高の1,118円となった。交去、乳去はもともと出荷頭数がそう多くなく、必要最小限の手当てでも上昇する形になっている。