14年度牛と畜頭数は1.9%減、交雑のみ微増、黒毛は2.7%減-家畜改良C
家畜改良センターがこのほど公表した14年度の牛の種別・性別・月齢別のと畜頭数によると、昨年度の牛と畜頭数は116万頭で、前年度から1.9%減となり2年度連続で減少した。このうち、交雑種が同0.9%増とわずかに増加したものの、黒毛和種は2.7%減、ホルスタイン雄は1.8%減少した。
黒毛和種は11~13年度に50万頭台のと畜を維持していたが、畜産農家の高齢化や10年の口蹄疫、東日本大震災の影響が13~14年度の出荷に現れるようになり、結果、昨年度は4年度ぶりに50万頭台を割った。褐毛和種、日本短角種も赤身肉志向などで注目されているものの、繁殖経営の減少などから減少傾向が続いている。交雑種は前年度比0.9%増の23.6万頭と3年度連続で増加となった。これは11年の交雑種初生牛の高騰を受けて交配率が高まった影響とみられる。これに対してホルスタイン雄は22.1万頭で同1.8%減少、3年度連続で昨対割れになった。ホル雌も2.2%減と再び17万頭台に減少している。
各畜種のと畜月齢のピークは、雄・雌ともに黒毛和種は29カ月齢(前年度と同様)、褐毛和種が24カ月齢(同)、日本短角種は25カ月齢(前年度27カ月齢)となった。交雑種も雄雌ともに26カ月齢(前年度同)、ホル雄は19カ月齢(同)、ホル雌が61カ月齢(前年度60カ月齢)だった。