6月の豚肉の動検数量は8.5万t、豚肉輸入量は6.6万t前後か

動物検疫所は15日、2015年6月の検疫数量速報を公表したが、豚肉は8万4,590t(対前年比6.3%減)となった。前月比では65t減とほぼ同じ水準となった。ここから6月の豚肉輸入量を推計すると、6万6,000t前後(ほぼ前年並み)と見込まれる。うちチルドは、最近の輸入チルドの需給がタイトなことを勘案すれば2.4万t前後と見込まれ、フローズンは4.2万t前後とみられる。なお、第1四半期の発動基準に対する残り数量は8万271tであり、6月輸入量がこの水準であれば、発動基準を大きく下回ったとみられる。

豚肉の輸入量と動物検疫所の豚肉の検疫数量の推移は表の通り。6月の豚肉調製品輸入量を最近の傾向から1万9,000t前後と仮定した場合(未通関は勘案せず)、豚肉輸入量は6万6,000t前後(前年同月は6万6,282t)と見込まれる。うち、チルドは2万4,000t前後(前年同月2万1,820t)、フローズンは4万2,000t前後(同4万4,461t)と見込まれる。

第1四半期のsG発動基準数量は20万8,347tで、4月~5月のsG対象の輸入基準数量は12万8,076t、残り数量は8万271tとなっている。これに対し、メキシコ・チリも含めた輸入量が6.6万t前後とすれば、関税割当を除いた対象数量は6万t前後とみられ、発動基準を大きく下回ったもようだ。