15年5月加工仕向肉量1.6%減3.7万t、輸入豚肉1%増、シーズンド19%減

日本ハム・ソーセージ工業協同組合(日本食肉協議会委託事業)が発表した2015年5月の加工仕向肉量調査報告によると、仕向肉量は前年同月比1.6%減の3万6,612tとなった。同月のハムソー生産量は4.2%減少しているが、ウインナーの減少が大きく、これはシーズンドの減少につながっていることから、仕向肉量は小幅な減少にとどまった。

仕向肉量のうち輸入豚肉は1.3%増の2万5,039tと、6カ月連続で前年を上回ったものの、増加幅は徐々に縮小している。一方で国産豚肉は相場高から8.6%減の6,303tとなった。鶏肉では、国産鶏肉が7.8%減の3,746t、数量は少ないが輸入鶏肉は30.4%増の337tとなった。仕向肉量とは別枠のシーズンドポークは19.0%減の7,592tと、10カ月連続の減少。輸入豚肉の仕向肉量の増加とともに、今回はウインナーの生産が減少したことが要因とみられる。1~5月累計では、輸入豚肉が3.9%増加、国産豚肉は11.1%減、国産鶏肉3.8%減となっている。またシーズンドポークは20.0%減と減少傾向が続く。