1Q豚肉輸入量18.6万t・2.9%減、基準数量の89%を消化-財務省

務省が7月31日付官報で告示した今年度の豚肉・牛肉輸入量によると、豚肉の累計輸入量は18.6万tとなり、第1四半期の関税緊急措置の発動基準数量に対して89%に抑えられた。当初は同期のトリガー超えの懸念があったもの、特恵枠分も6千t後半から7千t半ばの水準で入っていたため、発動の可能性は低下した。また前年同期比では2.9%減少している。TPP交渉の結果にも左右されるだろうが、仮に来年度も現行制度が続いた場合、16年度第1四半期の基準数量は21.5万tと今年度に対して3%ほど枠が広がることになる。

牛肉はチルドが同期の基準数量に対して72%(協定対象外で62%)、フローズンで98%(同72%)となった。また豪州産牛肉の基準数量の残りはチルドで9.3万t、フローズンで13.9万tとなっている。豪州チルドは年度末にかけて1カ月平均で1万t前後。フローズンでは同1.5万t程度の通関であれば基準数量枠に収まる計算だ。