7月輸入は牛肉4.3万t、豚肉6.9万t、鶏肉4.7万tか-貿易速報から推計

2015年7月の貿易速報、動物検疫数量などから推計すると、輸入通関量は牛肉で4万3,000t前後、豚肉で6万9,000t前後、鶏肉4万7,000t前後と見込まれる。牛肉は、前月比で4,000t近く増加、豚肉は4,000t前後増加、鶏肉は高水準だった前月とほぼ同じと見込まれる。

財務省の2015年7月の貿易速報によると、肉類の総輸入量は前年比5.5%減の23万4,626tとなった。地域別には、米国は前年比11.7%減の5万8,974t、EUが32.5%減の2万7,571t、アジアが10.6%増の5万4,181t(うち中国2万232t、アセアン3万3,844t)、その他の地域(豪州、ブラジル含む)が2.6%増の9万3,900tとなった。EUが3割減少しているが、昨年が極端に多かった反動となっている。また、前月比では全体で1万5,454t増加し、うち米国は9,255t増、EUは2,427t増、アジアで4,114t増(うちアセアンが2,534t増)、その他の地域は342t減少した。前月減少した米国が増加したほか、EU、アセアンの増加が目立つ。

7月の動物検疫数量は、牛肉が前年比12.7%減の5万1,524t、豚肉が12.7%減の8万7,261t(一部既報)、家きん肉が23.4%増の6万9,803t、家きん調製品が28.9%減の1万3,979tとなった。前月比では、牛肉で192t減、豚肉は2,671t増、鶏肉は2,835t増、家きん調製品は561t増となった。

これらから推計すると、7月の牛肉輸入量は4万3,000t前後(豪州2万5,000t、米国1万5,000t、NZ1,500t、カナダ500t、メキシコ1,000t)が見込まれる。豚肉は6万9,000t前後(EU2万4,000t、米国2万5,000t、カナダ1万3,000t、メキシコ5,000t、チリ2,000tなど)。鶏肉は4万7,000t前後(ブラジル3万5,000t、タイ9,000t、米国2,500tなど)とみられる。また鶏肉調製品は3万6,000t前後と見込まれる。