【輸入豚肉、国産凍結豚肉仲間相場】輸入チルド11月生産分はロインで上昇
輸入フローズンは、加工用原料は早めの手当てが行われていることで、全体的に落着いている。ただ、デンマーク・ベリーなどは慢性的に玉うすい。その一方で、スソ物は、国産のフレッシュが安価で販売されることで動き止まる。輸入チルドは、9月の輸入量が別項のように2.8万tに達したが、シルバーウイークで消化され、9月中の余剰感はほとんどなかった。現状では、量販店での国産シフトで9月中旬までの勢いはなく、一部で余剰感があるものの、投げが出るような状況ではない。11月生産分のオファーはロイン、バラで上昇と言われるが、その先は下げるとの見方もあり、年末に向けた手当てをどうするか難しい判断に。国産では、枝肉相場が底に付いたとの見方もある中で、年末用の国産凍結在庫を溜める動きもあり、特に国産バラが不振で、バラの凍結回しも。一方で凍結物のヒレの玉なしは続く。スソ物は、フレッシュの動きの中で動かず。
【関東、国産・輸入鶏肉仲間相場】鍋需要強まり手羽元玉なしに
国産生鮮は、モモや手羽元の鍋商材の引合いが強まっており、手羽先、砂肝などの夏商材の需要は減りつつある。ムネでは、国産豚肉の下落から特売需要が移行するなど、玉なしの状況ではなくなってきた。ただ、冷え込みが緩やかで、例年ほど急激には冬需要に移行していないもよう。生産面では、温度変化が緩やかな中、計画通りから、やや好調な状況。一部で引合いは緩みつつあるものの、需要が大きく落ちているわけではなく、相場の下落にはつながっていない。年末向けの凍結回しはほぼ順調な模様で、昨年や一昨年ほどの不足にはならない見通し。