牛肉・豚肉で家計・加工が低下、外食・中食等が2ポイント上昇-14年消費割合
農水省食肉鶏卵課は24日、14年(年次)の食肉の消費構成割合をまとめた。それによると14年は、牛肉、豚肉で家計消費、加工仕向割合がそれぞれ1ポイント低下し、その分、外食・中食など「その他」の消費割合が2ポイント上昇した。鶏肉では家計消費は前年と同じだが、加工仕向が1ポイント低下、外食・中食などで1ポイント上昇した。前年の13年は、牛肉ではセシウム問題の影響が薄れ、豚肉、鶏肉でも家計消費が堅調だったことでそれぞれ家計での消費割合が高まったが、14年は好調な中食需要のなかで外食・中食など「その他」の消費割合が増えるというこれまでのトレンドに戻った形だ。
これは、食料需給表をベースに推定出回り量を算出、その上で総務省の家計消費調査、日本食肉協議会(日本ハム・ソーセージ工業協同組合)による加工仕向量などから、それぞれの構成割合を算出した。
14年の消費構成割合によると、牛肉は家計消費32%、加工仕向5%、外食・中食などその他が63%となった。前年に比べ家計消費が1ポイント低下、加工仕向も1ポイント低下、その分その他が2ポイント上昇した。
豚肉は、家計消費48%、加工仕向24%、その他が28%となった。前年3ポイント上昇した家計消費が1ポイント低下、加工仕向も原料相場高などで1ポイント低下、その他が2ポイント上昇した。
鶏肉は家計消費が41%、加工仕向6%、その他が53%となった。家計消費は相場高の豚肉からの移行などで数量的に伸びたが全体の数量が多いことで割合は前年と同じ41%にとどまった。加工仕向が1ポイント低下、その他が1ポイント上昇した。