15年4Q都府県F1交配率50.4%、前年同期比2.2ポイント上昇-人工授精師協
日本家畜人工授精師協会は25日に2015年第4四半期(10~12月期)の乳用牛への黒毛和種の交配状況(中間集計)を発表した。それによると、都府県の交配率は前年同期比で2.2ポイント上昇し50.4%となった。また、今回、15年第3四半期の数値が前回の中間集計から上昇し、都府県平均で53.4%と、1998年第3四半期(52.9%)を超し過去最高となったことが明らかになった。これに対し、第4四半期は3.0ポイント低下し黒毛交配は若干落ち着いたと見られる。
また主産地のうち北海道は前年同期比1.1ポイント上昇し20.7%となった。前期比では0.3ポイント低下したが、依然、後継牛確保が困難とされる2割台が続く。なお、都府県では、中四国が62.6%で最も高く、次いで北陸58.6%、九州58.2%、近畿57.5%、関東51.1%と続く。頭数ベースでは述べ人工授精頭数33万217頭(前年同期比0.3%増)に対して黒毛和種頭数は8万8,262頭・前年同期比5.4%増と、ここにきて頭数での増加も明らかになってきた。