【輸入豚肉特集①】 供給が落ち着く中でブランドポークの拡販に注力
2016年の豚肉需給は、過去3年間に比べ安定した市場環境が予想される。供給面では、国内及び米国でのPEDによる生産減少が解消されつつある。欧州でも豚肉生産量が増加傾向にあり、ロシアが禁輸措置を取る中で、昨年に続き日本市場への輸出意欲が高くなっている。
需要面では、テーブルミートや外食・中食需要は、牛肉が高値で推移している中で堅調に推移している。フローズン中心の加工原料は、昨年10月のWHO問題によりハムソー販売が歳暮ギフトを中心に打撃を受け、原料の消化に影響したが、その後状況は落ち着きつつある。その中で、2016年のサプライヤー、パッカー、各国ボードの方針を聞いた。全体的に、相場の安定や円高を背景に、チルド・フローズンともブランドポークの輸入に力を入れるほか、フローズンでは相場高で需要が離れたシーズンドポークの拡大を図ることにしている。今回から、順次各社の方針を紹介していく。