3月輸入は牛肉3.7万t、豚肉7.2万t、鶏肉4.3万tか-貿易速報から推計

16年3月の貿易速報、動物検疫数量などから推計すると、輸入通関量は牛肉3万7,000t前後、豚肉7万2,000t前後、鶏肉4万2,500t前後と見込まれる。前月比でみると、牛肉は4,000t前後増加、豚肉は8,000t前後増加、その一方で鶏肉は5,000t前後減少すると見込まれる。

財務省の2016年3月の貿易速報によると、肉類の総輸入量は前年比13.4%増の21万1,587t、地域別には、米国は前年比10.5%増の5万3,383t、EUが39.9%増の2万8,596t、アジアが19.8%増の4万3,971t(うち中国1万4,486t、アセアン2万9,331t)、その他の地域(豪州、ブラジル含む)が4.4%増の8万4,637tとなった。また、前月比では全体で1万1,640t増加し、うち米国は9,036t増、EUは2,084t増、アジアで3,677t増(うちアセアンは1,406t増)、その他の地域は4,157t減と、米国の増加とその他の地域の減少が目立つ。

3月の動物検疫数量は、牛肉が前年比13.1%

減の4万4,280t、豚肉が9.4%増の9万691t(一部既報)、家きん肉が20.5%増の6万4,388t、家きん調製品が41.4%増の1万724tとなった。前月比では、牛肉で8,968t増、豚肉は1万3,561t増、鶏肉は4,908t減、家きん調製品は2,099t増と、牛肉、豚肉とも大きく増加した。なお、肉類全体の動検数量は22万3,594tで、財務省の肉類総輸入量との差は1万2,007tであり、この分が未通関に回ったと見られる。

これらから推計すると、3月の牛肉輸入量は3万7,000t前後(豪州2万t、米国1万4,000t、NZ1,500t、カナダ500t、メキシコ1,000t)が見込まれる。豚肉は7万2,000t前後(EUが2万6,000t、米国2万4,000t、カナダ1万4,500t、メキシコ5,500t、チリ2,000tなど)。鶏肉は4万2,500t前後(ブラジル3万3,000t、タイ7,500t、米国1,500t、その他500tなど)とみられる。

また鶏肉調製品は3万1,000t前後と見込まれる。