鎌倉ハム富岡商会が新工場披露、歴史資料館やソーセージ体験教室を併設

ニッポンハムグループの鎌倉ハム富岡商会(邉見裕之社長)は19日、2月に竣工した神奈川県鎌倉市の新工場(写真)と、新工場内に新たに設置した歴史資料館(工場見学通路含む)、工場直営ショップ「鎌倉工場店」をメディアに紹介した。資料館と直営ショップは6月1日にオープンする。また工場内にはソーセージ手作り体験教室も設けられ、夏休みに合わせて7月21日にオープンする。

鎌倉ハム富岡商会の創業は1900年で、100年を超す歴史を持つ。もともと江戸時代末期、開港間もない横浜に英国人ウィリアム・カーティス氏が来日、鎌倉に外国人向けホテルを開業し、館内のレストランの食材としてハムの製造を行ったのが鎌倉ハムの歴史の始まりとなる。会見で邉見裕之社長は、「工場は、4回目の建設となる。前回は44年前で、この土地では2代目となる。鎌倉ハムとして、鎌倉で生産したいとの思いがある中、代替の土地を見つけるのが難しく、生産をしながらの建設となった。今回、お客様に見ていただく施設を作ったが、これは、この地で鎌倉ハムという地域の銘柄ができた歴史、いきさつを知っていただくことと、これまでも地域の小学校の見学を行っていたが、工場に入っていただくのが難しくなる中で見学通路を作るとともに、体験教室を通してハム作りを知ってもらうことが目的。今後も安全、安心で本当に美味しい商品を届けていく。鎌倉ハムはひと味違うと言っていただけるように精進したい」と、新工場竣工の背景を説明した。