4月に牛肉輸入は昨対割れ、豚肉4%増、5月の鶏肉36%増の見込み-機構輸入予測
農畜産業振興機構が24日に公表した食肉の輸入予測によると、4月は牛肉がチルド・フローズンともに前年同月を下回る半面、豚肉と鶏肉はそれぞれ4%・1%上回る見込みだ。
[牛肉]国内生産は5月はと畜場稼働日の関係で前年を2%上回るものの、4月と6月は依然として4%下回ると見込まれている。これに対して牛肉輸入は4月が豪州からの輸入減少などによりチルド・フローズン合計では前年同月比16%減となるものの、チルドは5月、6月ともに米国産の輸入回復で増加が見込まれる。ただ、フローズンの輸入は5月が前年の豪州産の通関繰延べによる大幅増加の反動に加えて、現地生産量の減少から6月も前年同月を下回ると予測している。
[豚肉]国内生産量は4月、5月がそれぞれ2%・5%増加する半面、6月は1日当たりの出荷頭数が前年を下回ることから(稼働日は前年並み)2%減少と見込んでいる。輸入量は、チルドがGW需要に向けて調達を増やした関係で8%増加となるものの、5月は国産相場安などの影響もあり、やや下回ると予測している。だが、6月は国産枝肉相場が上昇する傾向にあるため、14%増加となる見通し。フローズンは、国内在庫調整が進んだこと受けて必要最低限の輸入にとどまり、5月は7%下回る半面、6月は1%程度わずかに上回ると予測している。
[鶏肉] 5月は国産が生体処理羽数と処理場稼働日数が前年より多いため4%上回り、6月は生体処理羽数の減少見込みから1%わずかに下回ると予測している。輸入はブラジル、タイともに増加が見込まれ、5月は前年比36%増と大幅に上回ると予測している。