肉用牛の飼養頭数は248万頭で0.4%減の微減、1戸47.8頭-2016年畜産統計
農水省大臣官房統計部が5日に発表した2016年2月1日現在の畜産統計によると、肉用牛の飼養戸数は、廃業などにより前年比4.0%減の5万1,900戸、飼養頭数は0.4%減の247万9,000頭となった。高齢化などで零細規模の廃業により戸数の減少傾向が続くとともに、飼養頭数は10年から7年連続の減少となった。ただ、ここ3年の3%前後の減少に対し、今回は0.4%減にとどまり、今後は頭数の減少に歯止めがかかるか注目される。なお、1戸当たりでは2.0頭増の47.8頭となった。
[肉用牛の種別飼養頭数]肉用牛の飼養頭数の内訳は、肉用種は1.1%減の164万2,000頭(めす1.4%減105万4,000頭、おす0.5%減58万8,600頭)、ホルスは3.9%減の33万1,800頭、交雑種は4.7%増の50万5,300頭だった。交雑種は、12年以来の増加となり、これが全体の頭数を下支えした。