7月畜産物輸入量、牛肉は前年比25%増の5.8万t、豚肉9%減の6.6万t
財務省が30日公表した貿易統計によると、7月の主要畜産物の輸入量は、牛肉が5.8万t(前年同月比24.6%増)、豚肉が6.6万t(同8.6%減)、鶏肉が4.9万t(同8.6%増)に上った。牛肉は予想よりも6千t近く上回っており、ことし4月に続き3カ月ぶりの5万t台の輸入となった。
[牛肉]チルド・フローズンともに昨対比では北米産の伸びが目立つ。とくにフローズンのバラでは米国産が33.9%増加、ボリュームは少ないながらもカナダも4倍近くに増加、豪州産も4割増加しており、国内輸入在庫や現地相場などマーケット環境の変化の表れと見て取れる。牛内臓のうちタンも前月比・昨対比ともに上回っているものの、輸入単価は5%ほど高値にある。
[豚肉]チルドは前月・前年同月が3万t台の大量輸入だった反動で対比ではマイナスとなっているが、国内豚価の高値推移を受けて2万t台後半の輸入となった。フローズンでは為替などの影響や一部産地の生産遅れもあり、3月以来4カ月ぶりに4万tを割った。
[鶏肉・その他]鶏肉は予想を上回りことし最多の5万tを伺う水準となったが、未通関玉もある程度含まれたものとみられる。また家きん調製品では中国が1.6万t(前年同月比4.4%減)、タイが2.3万t(2.9%増)となった。
そのほか、羊肉は現地オフシーズンながらも堅調な国内需要を反映して1,722t(11.9%増)、馬肉はマーケットがほぼ固定化しているものの464t(20.0%増)と昨対を上回った。