8月末の牛飼養頭数0.5%減の383万頭、前月比では1.7万頭増加-家畜改良C

2016年8月末の牛の飼養頭数は前年比0.5%減少し383万4,595頭となった。前月比では1万7,001頭増加した。うち黒毛和種は前月比1.3万頭増加し、前年比でも100%を維持した。例年8月は、旧盆手当が入り枝肉相場が上昇するが、今回は前月を下回る相場となるなど需要不振の中で、出荷を遅らすとの動きが影響していると見られる。

家畜改良センターの個体識別情報によると、16年8月末の牛の飼養頭数は前年比で0.5%減少し、うち黒毛和種は前年並み、交雑4.3%増、ホルスタイン雄5.4%減、同・雌で1.5%減となった。黒毛和種は6月には久しぶりに前年並みとなり、今回も前年並みを維持した。交雑種は引き続き前年同月を4%前後上回る一方で、その分ホルス雄の減少が目立つ。

前月比では、黒毛和種は1万3,264頭増加、交雑は4,501頭増加、ホルス雄で1,391頭増加、ホルス雌で1,668頭減少した。上記のように、8月の枝肉相場が不振で、さらに素牛相場が上昇したことで黒毛和種を中心に出荷を繰延したことが要因の一つを見られる。