フィードロットへの導入頭数、7カ月連続で前年増に-UsDA
米国農務省(UsDA)が23日に公表した全米フィードロット飼養頭数(収容能力1千頭規模以上)によると、8月中のフィードロットへの肥育素牛の導入頭数は187.9万頭に上り、前年同月比で15.1%増と大幅増加となった。また同月中の出荷頭数は186.8万頭(同17.6%増)とこちらも2ケタ台の増加となり、結果、9月1日現在の飼養頭数は1,013.5万頭(1.5%増)となり、9月としては4年ぶりに1千万頭台の水準となった。
8月の導入頭数は7カ月連続で前年実績を上回っており、年明け以降も潤沢な出荷が見込まれる。8月中の出荷頭数も大幅増となっているが、前年に比べて稼働日が2日多いことも影響したとみられる。また8月の導入頭数を重量別でみると、600ポンド以下が36万頭(前年同月比8.9%減)、600~699ポンド29万頭(34.9%増)、700~799万頭42.9万頭(18.5%増)、800ポンド以上が80万頭(21.2%
増)だった。繁殖農家での飼養期間の長期化による重量級の増加が目立つ半面、ここにきて600~699ポンドクラスの増加も目立っており、生体先物安による影響も考えられる。
なお、9月1日現在の飼養頭数のうち、主要州ではテキサス州が249万頭(1.6%増)、カンザス州217万頭(11.3%増)、ネブラスカ州210万頭(5.5%減)、コロラド州80万頭(2.6%増)となっている。