定番アイテムに価値をつけた業務用商品を提案-伊藤ハム・業務用新商品発表会

伊藤ハムは6日、兵庫県西宮市の本社で「2016年業務用新商品発表会」を開催した。昨年は10月に「秋のご提案会」としてホテルを会場にして業務用商品の提案会を行っていたが、今年は展示商品を252アイテムから約110アイテムに絞込み、商談会形式で業務用商品を紹介している。新商品・リニューアル品は20シリーズ、35アイテムを紹介。宿利原部長は商談会形式にした理由について、「従来の形式では全国画一的な提案になりがちであった。商談会形式で商品を紹介することで顧客や地域に密着した提案を行うことができ、得意先の課題解決につながる」と説明した。「業務用新商品発表会」は10~11月の期間中、本社のほか九州、松山、名古屋、金沢、東京、仙台、北海道の各地域で開催する。

発表会では「メリハリ消費」と「人手不足」の2点を、新商品、リニューアル品、提案の重点ポイントとして商品提案を行った。「メリハリ消費」では、2極化する消費マインドに対応した商品としてボリュームゾーンである定番ベーシックアイテムにベネフィット(価値)をつけた商品を提案した。同社が展開するオリジナルブランド「フランス麦の穂豚」を使って厚めにスライスした「ロースハム」、強めにスモークした「ベーコン」、剣立ちの良いパン粉に変更した「やわらかロースとんかつ」(=写真㊤)などを紹介。価格ニーズに応えた商品として、タイのイトウハムベタグロフーズで製造した「ポークウインナー」などを提案した。