9月輸入は牛肉4.4万t、豚肉6.9万t、鶏肉4.0万tか-貿易速報から推計
2016年9月の貿易速報、動物検疫数量などから推計すると、輸入通関量は牛肉4万4,000t前後、豚肉6万9,000t前後、鶏肉4万t前後と見込まれる。前月比でみると、豚肉が5,000t近く減少、鶏肉も6,000t前後減少する一方で、牛肉は5,000t前後増加する見込み。前月は、牛肉を中心に全体で1.4万t前後が未通関に回ったとみられ、9月は中間期末を迎える中で、どの程度が通関に回ったか推計は難しいところだ。
財務省の貿易速報によると、9月の肉類の総輸入量は前年比0.4%減の22万261t、地域別には、米国は前年比5.7%増の5万7,851t、EUが3.9%増の2万5,626t、アジアが5.9%増の5万1,244t(うち中国1万7,063t、アセアン3万4,056t)、その他の地域(豪州、ブラジル含む)が8.4%減の8万5,540tとなった。前月比では全体で5,433t減少し、うち米国は2,570t増、EUは4,838t減、アジアで1,575t減(うちアセアンは111t減)、その他の地域は1,590t減となった。米国のみが増加した。
9月の動物検疫数量は、牛肉が前年比18.0%増の4万8,280t、豚肉が10.3%増の8万4,462t、家きん肉が4.3%減の6万4,110t、家きん調製品が0.8%減の1万2,712tとなった。前月比では、牛肉で5,697t減、豚肉は3,898t減、鶏肉は5,444t減となった。肉類全体の動検数量は22万2,921tで、財務省の肉類総輸入量を2,660t上回り、全体でこの分が未通関に回ったと見られる。
これらから推計すると、9月の牛肉輸入量は4万4,000t前後(豪州2万1,000t、米国1万9,500t、NZ1,500t、カナダ1,000t、メキシコ1,000t)が見込まれる。豚肉は6万9,000t前後(EUが2万3,000t、米国2万4,000t、カナダ1万4,000t、メキシコ6,000t、チリ2,000tなど)とみられる。鶏肉は4万t前後(ブラジル2万7,000t、タイ1万1,000t、米国2,000t)とみられる。また鶏肉調製品は3万7,000t前後と見込まれる。