10月輸入は牛肉3.8万t、豚肉7.0万t、鶏肉4.7万tか-貿易速報から推計

2016年10月の貿易速報、動物検疫数量などから推計すると、輸入通関量は牛肉3万8,000t前後、豚肉7万t前後、鶏肉4万7,000t前後と見込まれる。前月比でみると、牛肉が4,000t前後減少、豚肉も2,000t前後減少したが、鶏肉は5,000t前後増加する見込み。

財務省の2016年10月の貿易速報によると、肉類の総輸入量は前年比8.6%減の22万6,362t、地域別には、米国は前年比3.7%減の5万3,283t、EUが11.4%減の2万7,418t、アジアが6.5%減の5万1,717t(うち中国1万7,013t、アセアン3万4,597t)、その他の地域(豪州、ブラジル含む)が11.3%増の9万3,944tとなった。前月比では全体で6,101t増加し、うち米国は4,568t減、EUは1,792t増、アジアで473t増(うちアセアンは541t増)、その他の地域は8,404t増となった。9月に増加した米国が減少に転じたほか、その他の地域の増加が目立つ。

10月の動物検疫数量は、牛肉が4万2,087t、豚肉が8万2,086t、家きん肉が7万1,590t、家きん調製品が1万2,237tとなった。前月比では、牛肉で6,193t減、豚肉は2,376t減、鶏肉は7,480t増となった。なお、肉類全体の動検数量は22万1,282tで、財務省の肉類総輸入量が5,080t上回り、少なくともこの分が未通関から通関に回ったと見られる。

これらから推計すると、10月の牛肉輸入量は3万8,000t前後(豪州2万500t、米国1万4,500t、NZ1,000t、カナダ1,500t、メキシコ500t)が見込まれる。豚肉は7万t前後(EUが2万4,000t、米国2万3,000t、カナダ1万5,000t、メキシコ5,500t、チリ2,500tなど)とみられる。鶏肉は4万7,000t前後(ブラジル3万4,000t、タイ1万1,500t、米国1,500t)とみられる。また鶏肉調製品は3万7,000t前後と見込まれる。