チルド牛肉は協定対象外増加も全体で13.9万t、残り9.2万t-10月告示
財務省は11月30日付官報で、16年度(10月累計)の豚肉・牛肉の輸入基準数量を告示した。それによると、10月までの輸入量は、豚肉は44.8万tで、第3四半期の発動基準数量に対し、残りは20.2万tとなった。2カ月でこれを超すことは考えづらく、緊急措置発動の可能性はほとんどない。
牛肉では、チルド牛肉の協定対象外の輸入数量はすでに第2四半期で基準数量を超し、10月までの累計でも6.7万tと第3四半期の基準数量7.0万tに迫るが、チルド牛肉全体の輸入数量は10月までの累計で13.9万tと第3四半期の基準数量23.1万tに対し残り9.2万tと大きく下回り、緊急措置発動の懸念はない。なお、豪州産では年間の基準数量13.3万tに対し10月累計で7.0万tとなっている。
フローズン牛肉では、協定対象外が7.5万t、フローズン全体では17.9万tで残り数量は8.9万tとなっている。また、豪州産は10.2万tで年間の基準数量に対し残り8.9万tとなっている。