12月の全米豚飼養頭数は前年比3.7%増、分娩母豚頭数は1%増-UsDA

米国農務省(UsDA)が23日に公表した全米豚飼養頭数によると、12月期(12月1日現在)の総飼養頭数は9月期から21万頭ほど増加して7,150万頭に上った。前年同期比で3.7%増となり、過去最高を記録した。このうち、繁殖豚は609万頭で同1.5%増、肥育豚が6,541万頭・4.0%増と、それぞれ前年および9月期を上回った。後者は各重量でいずれも前年を3~5%程度上回っている。米養豚業界では来年夏ごろに大手パッカーの新工場が稼働する予定だが、少なくとも来春にかけては前年実績を超える出荷が見込まれそうだ。

9~11月の分娩母豚頭数は前年同期比3.9%増の304万頭と、6~8月(302.5万頭)に続き300万頭台レベルが続いており、同期の離乳子豚頭数も3,233万頭で4.7%増加している。また9~11月期の1腹当たりの産子数は0.9%増の10.63頭と過去最高を更新、飼養規模別では999頭以下の規模の農場の成績は前年同期と変わらなかったものの、2千~4,999頭規模は10.4頭、5千頭以上で10.7頭と、それぞれ前年同期から0.1頭増するなど大規模経営中心に生産性向上の流れは継続していることが伺える。

これらの動向からみると、12月~17年2月は297万頭・1.4%増、17年3~5月は300万頭・1.0%増と予測しており、引続き前年を上回って推移する見込みだ。