ヤマサ醤油・山内吉徳取締役営業本部長-2015年のしょうゆ業界を語る②

–ここまでの貴社の状況はいかがですか。

全社として目標の売上げを達成できた見通しだ。国内営業は、消費増税前の仮需をうまくつかんだことと、その後の反動が少なかったこと、特販事業部がけん引したことなどが要因だ。国際部の輸出も好調だった。

–分野別に聞きます。

家庭用は前年並みから微増、業務加工用はやや増で、国内営業は前年比プラスとともに目標達成で着地したと思う。しょうゆは容量、金額ともほぼ前年並み。業務用がやや伸びたので、金額的な伸びは少ない。

業務用は18L缶が依然減少、10L、18LのBIBは増加したがカバーまではできていない。1.8Lハンディボトルは伸びた。4Lは後半伸びたが前年並み。18Lから4L、4Lから1.8Lと業務用でもダウンサイジングが起きている。

旗艦ブランドを目指す「重ね仕込しょうゆ本懐石」は10Lパックの新規ユーザーを獲得したが、1.8Lハンディボトルを含めほぼ前年並み。こちらは、引き続き、商品の良さを訴え1.8Lを主体に新規ユーザーを獲得していく。

家庭用は「ヤマサ醤油」の1Lペットが厳しかった。特売回数が減少、特売時の数量も落ちている。1Lユーザーは高齢者が比較的多いが、この層の使用量が減っている。(詳細は本紙にて)