消費者委WG、トランス脂肪酸、飽和脂肪酸の過剰摂取リスクに留意必要との見解

消費者委員会の食品ワーキング・グループ(WG)は20日、トランス脂肪酸(TFA)の表示などについて検討するため、前日本動脈硬化学会理事長の寺本民生・帝京大臨床研究センター長のヒアリングを行った。寺本氏は義務化には踏み込まなかったものの、予防医学や子供の食育教育を重視する観点から、TFA含有量の製品表示が必要と主張した。

他方で、同委員会で食品表示部会長を務める、阿久澤良造委員(日本獣医生命科学大応用生命科学部長)は、昨年7月のWGで行ったヒアリングでは、東京大大学院医学系研究科の佐々木敏教授は、TFAに突出するのではなく、まず飽和脂肪酸の摂取量に注意すべきとする意見も踏まえ、TFA、飽和脂肪酸ともに過剰摂取のリスクに留意することが必要との見解を示し、その方向性で報告をとりまとめる考えを示した。(詳細は本紙にて)