JA西三河、収穫ロス対策でフクユタカA1号の導入検討-国産大豆会議・東海

国産大豆の生産拡大・安定供給を図ることを目的に、農水省が開いている、大豆産地・実需者との意見交換会は、東海地区では6月29日~30日に愛知県、滋賀県で行われた。

29日に行われた愛知県のJA西三河との会合では、農水省穀物課の川合豊彦課長のほか、東海農政局、愛知県、愛知県豆腐組合などが出席した。

JA西三河では、27年産大豆の作付面積は1,270haで、ほぼ前年並みを見込んでいる。同JAでの大豆生産はブロックローテーションにより毎年1,200~1,300haで作付けられており、全量フクユタカを生産している。大豆の他に麦生産も盛んで、麦では昨年天皇杯を受賞している。

意見交換会では、同JAの課題として連作障害や、排水対策が他地域同様に挙がった。加えて個別経営が多いため、機械の投資などが難しく、規模拡大の上で課題になっているとした。愛知県豆腐組合は実需者の立場から、地元産大豆の供給と価格の安定を要望した。

品種については、既存品種のフクユタカはサヤが破裂しやすく、収穫ロスの多いことが課題になっているとした。その対策として、フクユタカに難裂莢性を加えたフクユタカA1号の試験栽培を行っている。愛知県では奨励品種に適しているかどうか調査を続けており、実需者の評価も踏まえ、その導入を検討するとした。(詳細は本紙にて)