ファミリーマート 高付加価値おにぎり「ごちむすび」“よりふっくらおいしく”リニューアル、希少具材の「はらこめし」「比内地鶏の炙り鳥めし」限定販売も
ファミリーマートは2022年10月で発売2周年を迎える高付加価値おにぎり「ごちむすび」を、9月13日からリニューアルする。
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よりふっくら炊き上がるよう炊飯方法を見直し、通年販売の定番2品「大きな鮭はらみ」(210円、以下税込)と「とろさば」(185円)は、具材の味付け方法を見直して味を向上させた。また、期間・数量限定商品として「はらこめし」(248円)と「比内地鶏の炙り鳥めし」(220円)の2品も発売する。全国約1万6600店で取り扱う。
「大きな鮭はらみ」は鮭の味付けを、特製醤油から瀬戸内海の藻塩に変更した。「醤油だれには、どうしても雑味がある。藻塩にすることでシンプルなおいしさにした」(田澤勲ファミリーマートデリカ食品部米飯グループおむすび担当)。
「とろさば」は、「臭みを感じる人もいるので、塩麹と料理酒を焼く前に刷毛塗することで、臭みを抑えた」(田澤氏)。
〈「はらこめし」は4週間の限定販売/ファミマ「ごちむすび」〉
数量限定品は昨年の1周年時に海鮮系と畜肉系の2品を発売しており、今年も踏襲する。
昨年の海鮮系は「いくら醤油漬け」だったが、今年は「原価高騰で、いくらのみでは高額になってしまうので、秋鮭を加えて、東北地方の郷土料理の『はらこめし』にした」(田澤氏)。北海道産秋鮭をご飯と一緒に炊き込むことで、鮭の風味を感じられるおにぎりにした。4週間の限定販売。
〈「比内地鶏の炙り鳥めし」は300万食限定/ファミマ「ごちむすび」〉
畜肉系は昨年はブランド地鶏、鹿児島県産「さつま若しゃも」と福岡県産「はかた地鶏」をご飯と一緒に炊き込んだ「とりめし」だったが、今年は「名古屋コーチン」「薩摩地鶏」と並ぶ日本三大地鶏の秋田県産「比内地鶏」を使用した「比内地鶏の炙り鳥めし」。「比内地鶏」は国が定める地鶏の基準より飼育日数が長く、飼育密度も低く、のびのびと放し飼いされることで、締まった肉質でうまみが高いのが特徴。国内で約43万羽のみ飼育されている希少な地鶏で、300万食の数量限定販売になる。
地鶏の調達は昨年に続き、ファミリーマートと業務提携している全国農業協同組合連合会(全農)が行う。限定販売の2品は、炊き込みご飯を、よりおいしく味わってもらうために、海苔は巻いていない。
「ごちむすび」は、おにぎりを構成するコメ、具材、海苔に徹底的にこだわって開発した。コメはコシヒカリを100%使用している。海苔は瀬戸内海産の1等級以上を使用し、歯切れや口どけが良くなるよう加工工程にもこだわった。具材は食べ答えがあるよう大きめにカットし、鮭は2晩熟成、さばは藻塩で2晩、塩麹で2晩の2段階の熟成を行っている。
ファミリーマートではコロナ禍の中、おにぎりの売り上げが伸びているという。特に高付加価値おにぎりの売り上げ構成比が、2020年の13.6%から、2022年は25.3%まで大幅に伸長している。高付加価値おにぎりの伸長分が、おにぎり全体の売り上げにプラスオンしているという。同社の高付加価値おにぎりは、2020年10月発売の「ごちむすび」、2021年8月発売の「SPAMむすび」、2022年4月発売の「具だくさんおむすび」の3ブランドで展開している。