ロック・フィールド 新ブランド「RFFF(ルフフフ)」発表会、商品力で差別化、古塚社長「次の50年に向けてさまざまな挑戦を」
ロック・フィールドは10月13日、冷凍食品の新ブランド「RFFF(ルフフフ)」の発表会を行った。
【関連記事】ロックフィールド 冷食新ブランド「RFFF(ルフフフ)」立ち上げ、グリルハンバーグ・プライムビーフのローストビーフなど発売へ
発表会後、古塚孝志社長が取材に応じ、差別化となる点を「原料や製法へのこだわり」と話した。要旨は次の通り。
――冷凍食品自体はコロナ以前から販売していたが、本格的な展開に踏み切ったきっかけは。
新型コロナウイルスの感染拡大もあるが、コロナ以前から「RF1」ブランドで冷凍食品を販売していて、広げて行こうとは考えていた。新型コロナの感染拡大以降、タイミング見ていて、創業50周年を迎えたのをきっかけに、先行きを見据えて本格的に取り組むことにした。
社内では「RF1」ブランドで販売したほうが良いのではとの声もあったが、冷凍商品の開発がチルド惣菜の方に引っ張られて、ショップの商品を凍らせるという発想になる可能性もあり、新ブランドを立ち上げた。11月から本格展開を行うが、次に向けて既に何品かテストしている商品もあり、来年は5品ほど追加できればと思う。
――「RFFF」は「RF1」などで販売するのか。
一部店舗で冷凍食品コーナーを置いたこともあるが、なかなか難しかったこともあり、今のところ「RFFF」を既存店で販売することは考えていない。今まではEC で冷凍食品の売り上げの2割ほどを得ていて、会員も順調に増えていた。「RFFF」の販売は主に小売店とEC サイトを想定している。
――他の外食企業なども冷凍食品の販売を強めており、900円前後の商品が多く出ている。「RFFF」も現在の中心価格帯は800~900円だが、差別化は。
差別化となるのは原料や製法へのこだわりだ。自社で企画開発から素材選定、調達、調理まで手掛けており、本格的な味わいの商品を送り出すことで、他の商品との違いになると考えている。チルド惣菜で培ってきた技術で差別化し、変化をキャッチしながら取り組んでいく。
――商品をどうやって伝えていくのか。
食シーンも含め、商品の特徴をSNSで発信していく。自社アプリもローンチしており、さまざまな形で情報を発信していく。ただ、魅力をより発信できるのは実際に食べてもらうこと。サブスクのような形で体験してもらえる場は作らなくてはと考えている。当社のファンの方に食べてもらえるような場も考えてはいる。小売店ではリーチンケースで訴求できればと思う。立ち上げたばかりなの認知してもらうことが重要だ。ECでは商品をただ売るのではなく、背景にある物語も伝えることで支持を増やしたい。
――海外展開も検討しているのか。
上海や香港で店舗を展開しており、チルド商品を提案する中で、テイクアウト需要が伸びていると感じる。冷凍食品も今後は様々な可能性を持っていると感じており、将来的には展開できればと思う。次の50年に向けてさまざまな可能性に挑戦したい。
〈冷食日報2022年10月17日付〉